滑り止めASL工法-タイルが濡れた時こそ効果を発揮するその原理-後編

前回は滑り止め工事ASL工法では、雨や水で濡れた時に滑り止めの効果を発揮させるために、既存の床材(タイルや石材)の表面に微細な穴(1000分の7ミリ)の穴をあけるということまでお伝えしました。
タイルが濡れた時こそ効果を発揮するその原理-前編はコチラ

こんにちは、マイトの佐々木です。
今日もこれを書いてる僕は大阪で滑り止め工事店を営む現役14年目の防滑工事士です。

で、今回は…

タイルに小さな穴を形成すると、
なぜ濡れた時に滑りが止まるの??

についてお話ししたいと思います。

滑り止め工事ASL工法では、施工前と施工後の美観がほぼ変わらないという特徴があります。
その為、肉眼では表面の違いを確認することができません。

上記の表の写真の中にある【2000倍の拡大写真】でみるとようやく確認できるレベルです。

では、そんな微差で、
「こんなにも雨の日にも圧倒的に滑りにくくなる効果があるのか?」
の原理をお話しします。

ASL工法を施工前のタイルの場合は表面に穴が開いていないので、
雨の日にその上を歩行すると表面の水が移動し、
いわゆる【床が滑る状態】になります。

それに対し、


ASL工法を施工後のタイルの表面は微細な穴を形成しています。
そうすることで雨や水分はその穴に馴染んで進入することが可能になる。


そして、その状態の床タイルを人間や動物が歩行すると、
表面の水分は
体重や踏み込んだ力を利用して、
その穴の中に押し込まれます。

そうすることで、その無数の穴に押し込まれた水分と足裏に表面張力が発生し、
ビタッ!!っと吸い付くような吸盤力が生まれるのです

これが滑り止め工事ASL工法の
濡れても圧倒的に滑りにくくなる原理です。

2回に渡り、滑り止め工事ASL工法を行えば、雨や水に濡れても滑らない床を作ることができる原理について書いてきましたが…
防滑工事士としとして世の中に知ってもらいたいこと、広めたいことというのは、
こういった小難しいメカニズム云々とかではなく、とにかく…

雨の日に施設を利用される皆さまの安全対策として、
大掛かりな工事をしなくても、簡単にできるこんな方法があるんやで!

ってこと。

(※技術や知識や経験を積んで社会に還元していくのはボクたちの仕事なので)

てなワケで難しいお話しはここまでです。

次の機会には、滑り止め工事ASL工法が沢山の現場で採用される理由、選ばれる理由など
もっとわかりやすくお伝えできるかと思います。

では!

「毎度マイトの滑り止め工事」
株式会社マイト 佐々木康至(ササキコウジ)でした。

シェアしてくれるとうれしいです!

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